ごあいさつ

「ハープは楽器の女王」というのをお聞きになったことはありますか？

　身長約１８０ｃｍ、優雅なスタイルをしたグランド･ハープは、 確かにオーケストラの数ある楽器の中でもひと際目だって見えます。そのため、ハープはオーケストラの中で使われる楽器の一つに過ぎない、と思われがちです。しかし、本来は独奏楽器であり、プロのハーピストが一生かかっても演奏しきれない程、ハープの独奏曲は数限りなく有ります。

　ハープの魅力は何といっても、その美しい形と音色にあります。ハープに惹かれたきっかけは、そのやさしい音色に魅せられて、美しいメロディーを弾いてみたい、という思いからなのではないでしょうか。

　誰にでも、演奏してみたいと思うお気に入りの曲があります。憧れの曲を一生懸命に練習して、最初から最後まで通して弾けるようになったときの喜びは、何ものにも代えがたいものがあります。

　当教室では、全くの初心者の方から、趣味でハープを楽しみたい方、プロのハーピストを目指して音楽大学への進学を希望している方まで、お一人お一人のご希望と個性に合わせて、じっくりと時間をかけてマンツーマンで指導をいたします。

　東京生まれ。幼少期より家族と共にモスクワで生活し、現地の学校で教育を受ける。5歳よりモスクワ音楽院のエレーナ・リヒテル教授にソルフェージュとピアノを師事。

　9歳でハープに転向。11歳でモスクワ市立グネーシン記念中等音楽専門学校ハープ科に編入、ロシアのハープ教育の第一人者であるミルダ・アガザリャン教授に師事。

1994年9月、モスクワと東京にてリサイタルを行う。

1996年9月より1999年の卒業まで、モスクワ市内の音楽専門学校在校生の選抜メンバーにより結成された「世界子供オーケストラ」に所属。

1999年にベルギー王立ブリュッセル音楽院に留学、ハープをスザンナ・ミルドニアン教授、室内楽をルック・ルブリ教授に師事。

　国内外各地でのリサイタルをはじめ、日本各地の病院にて「癒しのコンサート」を行う。2003年に帰国。十字屋ハープサロン講師などを経て、現在、フリーのハープ教師として個人指導を行う傍ら、来日オーケストラの客演ハーピストとしてマリインスキー劇場管弦楽団、ロシア・ナショナル管弦楽団、ムジカエテルナ、キエフ国立フィルハーモニー交響楽団等の公演に参加している。2010年より定期的にモスクワ国際ハープフェスティバルに参加。2019年、マリインスキー国際ハープフェスティバルにて招聘演奏。日本でただ一人、ロシアの本格的なハープ教育を受けたハーピストとして、ロシアのハープ音楽のレパートリーを数多く持っている。